僕はよくこう言います。「向いていないから」と、職を転々とする人がいます。しかし、その繰り返しで視野が広がるかというと、違うんじゃないかと思う。ひとつのことを深く追求していく過程にこそ大切な"気づき"があり、より広く見る目が養われる。僕は、そう信じているんです。

そもそも仕事って任せてもらえないと面白くない。確かに上司の言う通りにしている方が気楽かもしれないけれど、僕自身はそうじゃなかった。 責任を持って仕事をしたいという気持ちがすごく強かったんです。きっと、社員とアルバイトのみんなもそうなんじゃないかと思いますし、それぞれが成長したいと思ってロイヤルグループを選んでいるはずです。 何よりも、責任をもって取り組む人は"本気度"が違いますから、それに応えてあげたいのです。

だから、ロイヤルグループでは徹底して権限委譲しています。社員とアルバイトを"信じて任せる"という決断と責任が、僕の大事な役割。若い人たちには、経験こそないけれど、逆にダイナミックに動くことができる。僕は、その可能性を大事にしたいと思っています。たとえば、店長たちがある提案をしてきたら、これまでの経験から失敗すると感じても、絶対に「やめろ」とは言いません。とりあえず、「挑戦してみろ。ただしリスクマネジメントはしっかり考えろ」と伝え、いざと言う時はバックアップします。

こうして失敗や危機を乗り越える経験が、大きな自信になる。たとえば世田谷店は、しばらくはお客様が全くいないどん底の状況に陥っていました。それが今では、地域トップクラスの収益を誇る店舗に育っています。その理由は、僕も含めてスタッフ全員が業績を上げるにはどうしたらいいのか、一丸になって考えたから。そうした協力体制がロイヤルグループの強みだし他社と競争する原動力になっていると思います。
"信じて任せる"こういった決断ができるのも、既存の事業が堅調に成長しているからに他なりません。基盤となる事業が育ち、採用と教育に投資をすることができる。いい循環ができつつあります。

ロイヤルグループは助走期間を経て、これからもっと進化のスピードを上げていきます。そのなかでも決して忘れてはいけないことは、当たり前のことですが"お客様目線"。 「いまお客様が何を一番望んでいるのか？」 という軸を、絶対に見失ってはいけない。職場で自分がどんな立場にあっても、常にお客様の喜ぶ顔を目指す──。みなさんには、それを追求する挑戦心を、持ち続けてほしいと思っています。未来のロイヤルグループを築き上げる同士に、一人でも多くお会いできることを楽しみにしています。